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夢の水と石の芽

少年は青いバケツに
錆びた夢の蛇口をギュッとひねって
なみなみと透き通った夢の水を
注ぎます

しかし彼には重すぎて片手では持てません
両手で大事に抱えて
自分の畑まで運んでゆきます

そこには昔
公園で出会ったおじさんから
夢の生える種だと言われてもらった
けど、どう見てもたんなる灰色の石を
蒔いてあります。

それから毎日毎日
夢の水をあげていました

気がつくと芽が出ていました
想像していた碧いきらきらした芽
ではなく、灰色の石の芽

さて、夢の水と石の芽
戦いの日々がやってきました

















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続き

 石の芽は、ちっとも大きくなりません。少年は、来る日も来る日も、夢の水をあげましたが、やはり以前と変わりがありません。「ちっとも大きくならないな。」とため息をついてしゃがみこんでいると、誰かが、近づいてくる気配がしました。小さな靴が見えました。片方が黄色、もう片方が水色です。振返って見上げると、同じくらいの少年が立っていました。その少年は、「大きくなった。大きくなった。」と言って、石の芽の根元を指します。毎日水を上げていた少年は、目を凝らして見ましたが、ちっとも分かりません。いつしか、涙がポロポロと落ちてきました。もう一人の少年は、隣に座り、ゆっくりと手のひらを開いて、涙を受け止め始めました。「このお水、あったかい。。このお水あげたら、この土のキズ小さくなるかな。」
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菅原啓介

Author:菅原啓介
月から落っこちたギターと僕。

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